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バースト
制限射撃機能のこと。正確にはバースト射撃とフルオート射撃とは同じ意味である。3点バーストという言葉が有名になったため、バースト=制限射撃として使われることが多いが、厳密には「バースト・リミッター」つまり、バーストを制御する機能である。
バックアップガン
メインの銃が弾切れを起こしたり。故障したときなどに使用する2挺目、3挺目の拳銃のこと。
フィールドストリッピング
銃の普通分解のこと。銃の分解において特別な工具を使用せず、現場(フィールド)で行える範囲のものを指す。
ファイアリングピン
ファイアリングピン(撃針)。ハンマーに連動して、薬莢底部の雷管を叩き、撃発させるための部品。リボルバー銃ではハンマーと一体になっているものもある。
フォアグリップ
その名の通り、銃前部に取り付けられた柄のこと。主に機関銃突撃銃散弾銃などの長銃に取り付けられる。
 昔からハンドガード部が過熱しやすい銃には標準装備されている物が多く、連射で過熱しても銃を保持し続けられる利点がある。

 また、垂直に降りたフォアグリップは、従来のハンドガードと違い、手首をひねることなく握ることができる。ひねりつづけるための筋力を浪費しない分、長時間構えたまま保持するのが比較的ラクとなり、狙いを切り替える際のハンドリングも向上する。
 このような利点から、R.I.Sのようなマウントレール付きハンドガードが普及している現在、着脱式のフォアグリップが欠かせないものとなりつつある(取り付けるアクセサリーの増加により、これらが邪魔でハンドガードが握れない場合がある、といった事情もある)。

 この他、機関拳銃や短小化された短機関銃など、フルオート発砲時の制御が難しい小型の小火器にも採用されている。
 自動拳銃のなかには、アンダーマウントに予備マガジンを垂直に装着して、フォアグリップの代用にするものも存在する。

 ちなみに、ロボット物などの武器で見られる横向きに取り付けたフォアグリップは、実際にやってみると大変筋力を必要とし、少なくとも長時間の保持には全く向かない。
フラッシュハイダー
消炎制退器。発砲炎と反動をおさえるために銃口部分に取り付ける器具。有ると無いとの差は大きく、良い設計のものであれば発砲炎はほぼ見えない。映画等で銃口から派手に火が出るのは空砲で作動させるための器具(プラグまたはチョーク)が銃口に突っ込んであるため。
フラッシュライト
小火器用の照明装置。一般的な懐中電灯やマグライトとは異なり、非常に強力な光を照射する事が出来る。この大光量は照明としての用途の他に射撃対象者に対して目眩まし効果もあり、一時的に射撃対象者を眩惑し、行動不能にすることも可能。こうした「光を武器として利用する」有効性が認められたフラッシュライトは1980年代後半より、軍や警察等のタクティカルユーザーが使用を開始。現在では、軍警察の作戦行動に室内での索敵や夜間行動などが加わり、低光度条件下(ロウ・ライト・コンディション)に遭遇する機会が増加する傾向にあるが、そのため特殊部隊に限らず軍の一般部隊などでもダットサイトなどと同様にフラッシュライトの装備は必須となりつつある。
フルオート
弾丸発射時の燃焼ガスの力を利用して次弾を薬室に装填させる事で、引き金を引いている間連続して弾丸を発射されるもの。機関拳銃短機関銃自動小銃突撃銃軽機関銃重機関銃などがこの機能を持っている。軽・重機関銃以外のフルオート射撃は命中精度が低く弾薬の無駄遣いとなるので、威嚇目的や示威行為あるいは犠牲を無視した超強硬手段として扱われ、一般的には敬遠されている。
ブルパップ
小銃などで銃床と機関部を一体化し、バレル長を確保しつつ全体をコンパクトにした構造。
全 長が短いため軽量で取り回しが良く、その割に命中精度が高い。主に突撃銃に採用されている。 欠点は、保持スタイルが従来と一変する上に、射撃体勢のままの弾倉交換が難しいので取り扱いに熟練を要すること。また、肩付けで撃つ場合、機関部が顔の横に来るので難聴気味になることもある。左利きの射手の場合、銃によっては空薬莢が顔面に飛んでくるため、排莢口を変更する部品を別に取り付けるか、右利きに矯正する必要がある。また、銃身が短いゆえに照門と照星の間隔が短くなりオープンサイトでの命中率が低く、これを補うために光学サイトを標準装備する物が多くコストが掛かる。革新的な機構ではあるが、これらの欠点から全体的な普及率はまだまだ低い。 GIAT ファマスステアーAUGエンフィールド L85あたりが有名どころ。
ブローバック
弾丸発射時に銃身内に発生する燃焼ガスの圧力と反動を利用してスライド(ボルト)を後退させる事により、チャンバー内に残った空薬莢を排出し、次の弾丸を薬室に装填させる作動方式。閉鎖機構を持たないものを指す。 単に「ブローバック」と言う場合は、リコイル・スプリングの力とスライド(ボルト)自身の重量だけで反動を支えるシンプル(ストレート)・ブローバック方式の事を指す事が多い。この方式はマカロフFN M1910など比較的弱い弾薬(.380ACP以下が目安)を使用する銃に採用される。 スライド(ボルト)の開放を遅らせる機構を備えたディレード・ブローバックもブローバック方式の一つであり、シンプル・ブローバックよりも強力な弾薬を使用する場合に採用される事が多い。例としてH&KのMP5FN ファイブセブン等が挙げられる。
ブロップガン
ステージガンとも呼ばれる。映画等で使用される撮影用の銃器。多くは市販のモデルガンを撮影用に改造したものだが、商品化されていないモデルや架空の銃の場合は、図面を引いて造り起こすか、似ているモデルを改造して使用したりする。架空のブロップガンで代表的なものに、「ロボコップ」で使われていたベレッタM93Rがベースのオート9-Cや、「バイオハザード2」でネメシスが使っていたGE M134ベースのチェーンガンなどがある。
ボディアーマー
一般には防弾チョッキの名前で知られている、銃弾や爆弾の破片からの防護を目的とした衣服。第二次大戦後からアメリカを主とした各先進国(云い換えると人命重視の国)のあいだで普及し始 め、その材質も鉄板からより軽量より高性能を求めてケブラーやスペクトラ、最近ではザイロン へと移り変わっている。また、セラミックなどの防弾板を入れることで防弾性を極めて高くしている物も軍用では多い。
ポリマーフレーム
合成樹脂(要するにプラスチック)で製造されたフレーム。『ポリマー』とは、化学的には『重合体』、『高分子化合物』の事だが、この場合は強化プラスチックやナイロン素材などをさす。 銃火器のような強度を必要とする工業製品に、軟弱なプラスチックを用いるなど従来では考えら れなかったが、実際にはグリップパネルや、マガジンバンパーなど、それほど強度を要しない部品 も少なくない。一方、プラスチックの方は技術の向上により徐々に耐久性を増し、発砲の激しい衝撃に耐えうる素材も登場し始めていたのである。
 機は熟していたが、実際に使用するとなると簡単には進まなかった。拳銃で初めて一体成型のポ リマーフレームを採り入れたのは、H&K VP70だったが、あまりにも特殊な性格の銃だったため一般には受け入れられず、成功しなかった。

 ポリマーフレーム拳銃で初の成功作となったのは、オーストリアのグロック17である。
H&K VP70
と異なり、軍・現場の意見・要望を生かして開発されたグロック17は、斬新ながらも決して奇抜な銃ではなく、非常に合理的に設計されていた。グロックの優れた資質は、ポリマー素材の強度に懐疑的だったユーザーにも次第に受け入れられていき、同時にポリマーフレームも広く認知されることとなった。このためグロック17は、(実際には2代目であるにもかかわらず)ポリマーフレーム拳銃の元祖と誤解されている。
 またほぼ同時期に、突撃銃ではレシーバーをポリマー製とした、同じくオーストリアのステアー社製AUGが登場。こちらも成功を収め、ライフルや短機関銃でも、本体構造部にポリマー素材を用いたものが現れるようになった。

 素材加工や生産設備にある程度の技術力・工業力・資金力を要するものの、金属加工にくらべ大きなエネルギーを必要とせず、複雑な形状の部品を短時間にかつ大量に成型可能なので、生産性は非常に高い。また経年劣化にも強いため耐候性・整備性もよい。金属と異なり熱伝導性が低いため、射手に火傷や凍傷を負わせる恐れもない、とメリットは数多い。また変わったところでは、樹脂自体に着色して様々なカラーバリエーション(例えば砂漠迷彩のデザートイエローなど)を作ることも可能である(塗装と違って使い込むうちに色がはげるといったこともない)。
 受け入れられるまでは時間を要したが、これらのメリットが認知されるに従って、各国各社から次々とポリマーフレームの銃が開発・生産されるようになっている。最近では素材の向上に伴って、H&K G36などのように、ハンマーや機関部など、従来は避けられていた部品にもポリマー素材が用いられるようになってきている。

 しかし、金属フレームに比べ脆弱なことは変わりなく、強度の確保のためにポリマーフレームは従来のそれと比べ肥大化しがちである。グリップパネルなどを一体成形することで強度はある程度補えるが、今度はパネルを分割することが出来なくなり、ユーザーの手のサイズに合わせた配慮が難しかった。
 この点はワルサーP99が、グリップのバックストラップを手のサイズに合わせて交換するという解決策を打ち出した。さらに近年では、グリップパネルの分割・交換が可能な製品も現れ始めている。またH&K USPは、フレームに各種のアクセサリーを装着できるマウントレールを設けるなど、様々な改良が各社から提案され、ポリマーフレームは今も進化を続けている。
ポンプアクション
ショットガンにはポンプという部品は無いが、手動装填式のショットガンでは、銃身下に配置されたフォアエンドという部分を前後に動かして弾薬の装填、排莢を行うのだが、この操作が空気銃のポンプを操作する動きに似ていたことからポンプアクションと呼ばれるようなった。
ま〜 
マウントレイル(マウントベース)
光学機器等、各種オプションを装着するためのレール。拳銃のフレーム部にあるアンダーマウントレイル、ライフル等の銃身上にオプションを取り付けるためのスコープマウントベースなどがある。現在は20o幅のピカティニー規格、バーテック規格の二つが主流。
マガジンキャッチ
マガジン(弾倉)交換時に、マガジンと銃とのロック機構を外すボタン、またはレバー。
マグナム弾
本来はフランス語の酒(ワイン)を入れる大瓶(約1.5リットル)の意味だが、大口径で威力があるライフル弾を宣伝するために使われるようになったのが始まり。その後、火薬量を増やして威力を強化した弾丸を普通の弾丸と比較してマグナム弾、またはマグナム系などと呼ぶようになった。また、"Colt Python .357 Magnum"、"Smith & Wesson M29 .44 Magnum"など、それを用いることのできる銃にもマグナムが付いている。現在では大口径だけではなく小口径でも火薬量を増やした弾丸もあり、これらもマグナム弾と呼ばれる。
マシンピストル(機関拳銃)
フルオート射撃や、バースト射撃が可能な拳銃(ハンドガン)。用語的にはドイツの短機関銃(サブマシンガン)を指す「機関拳銃」の訳語だったが、現在では前記のように機能拡張された拳銃のことを指す。グロック 18Cや、H&K  VP70ベレッタM93Rなどがある。
マズル
銃口のこと。
マズルブレーキ
強力な弾薬発射時のガスを銃口部で左右へ排出するためのダクトのようなもの。ガスを横方向へ逃がして反動を軽減するとともに、銃口から起こる爆風によって立つ埃で狙撃手の位置が特定されるのを防ぐ。
R.I.S/R.A.S(レイル インターフェイス システム)
略して「R.I.S」KAC(Knight's Armament Company/ナイツアーマメント社)がアメリカ軍のM4カービン用に開発した、オプション装備が可能なマウントレール付きのハンドガードで、モジュラーウェポンシステムの一種である。
 このモジュラーウェポンシステムを研究するアメリカ軍のプロジェクトの中で、KACはハンドガードにピカティニーレールを四面に配したR.I.Sを開発。ハンドガードと一体化させることで、スコープのみならずレーザーサイトフラッシュライト、フォアグリップなど様々なアクセサリーを装着可能とした。
 アメリカ軍に採用されたR.I.Sは、特殊部隊向けとして開発された「SOPMOD(Special Operations Peculiar MODification) M4」に導入され、優れた有効性を示した。しかし、装着方法に起因する脆弱性から破損などのトラブルが発生し、R.I.Sを強化改良したR.A.S(Rail Adaptor System)が現在の標準となっている。

 その後も、KACはM16M14向けのモジュラーウェポンシステムを開発しており、これに倣ってHK HK416などのモジュラー方式を採用したモデルも登場した。現在は、さまざまなメーカーがこれらハンドガードタイプのモジュラーウェポンシステムを製造、販売しており、軍用銃に欠かせないシステムとして普及しつつある。

 なお「R.I.S」や「R.A.S」はKACの商標なので、他社ではこれらを「ハンドレイル」や「ピカティニーフォアエンド」などといった名で商品化している。
レーザーサイト
レーザーの直進性質を目標の照準に利用する照準装置。
 レーザーポインタの当たっている場所がそのまま弾の命中する場所になるため、命中率の向上の他にも『お前はもうターゲットされている。動いたら撃つぞ』と威圧用にも使える。また、アイアンサイトが使えない又は使い辛いバリケードなどからの射撃の際にも効果を発揮する。通常は目視できる可視光タイプのレーザーを使うが、夜間などは自分の位置を敵に教える事になってしまうので、暗視スコープを通さないと見えない不可視光のレーザーを使う物もある。出力の強いレーザーが網膜に当たると焼けて失明の恐れがあるため、日本では出力レベルが規制されている。
元々はサブマシンガン等に外装のオプションとして取り付けるタイプが多かったが、現在では拳銃用の小型レーザーポインターも開発されている。また、拳銃のグリップパネルにバッテリーとオンオフのスイッチ、レーザー照射装置を組み込んだものも存在する。
ローラーロック
H&K MP5で採用されているローラーロッキング方式は、ボルト部にローラーを組み込んだ独特の構造になっている。短機関銃を作動させるブローバック機構には、ストレート方式とディレイド方式があり、ローラー・ディレイド・ブローバックは後者に含まれる。
作動はコッキングレバーを後方へ引き、ハンマーをコックすることで始まる。この時ボルト部も後方へ移動するが、通常の短機関銃のように後退位置で固定されるのではなく、再び前方に移動して薬室内に弾丸を装填すると共に薬室を閉鎖する。次にトリガーを引くとハンマーが落ち、ファイアリングピンを叩いて撃発する。
射撃の瞬間にボルトが移動して撃発する従来の方式と異なり、薬室がボルトで閉鎖された状態から射撃を行うため、火薬の燃焼効率を高められると共に、ボルト移動による銃のバランス変化が少ないので、射撃精度が高いというメリットがある。


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