亜音速弾 |
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発射薬の種類や量を調節して、発射される弾丸が音速を超えないようにした弾薬。
サプレッサーの効果を最大限に発揮させるには、亜音速弾を使用するのが一般的。 |
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アジャスタブルサイト |
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調整可能なオープンサイトのこと。多くはリアサイト(照門)側を調整することによって着弾点を変化させる。 |
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アンビ(アンビデクストラウス)/ Ambidextrous |
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射撃時に操作する部品が「銃の両側で操作可能」という意味の言葉。
主にマガジンキャッチ、セーフティーレバー、デコッキングレバー、セレクターレバーなどに使われる言葉で「○○○(銃器名)のマガジンキャッチはアンビである」といった使い方をする。また、アンビのセーフティーレバーをアンビセーフティと言う。
セーフティーレバー等がアンビである、すなわち両側から操作可能であると、同じ銃を右利きの射手と左利きの射手(または、右手で構えた時と左手で構えた時)どちらの場合でも違和感無く使用できる。
具体的にはスプリングフィールドXDのマガジンキャッチ、H&K MP7A1のセレクターレバー、MEUピストルなどのカスタムガバメントのセーフティーレバーがアンビである。 |
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イジェクションポート |
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エジェクションポートとも。セミオート・ハンドガンやオートライフル等で、発射後の空薬莢を排出するための「排莢口」 |
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曳光弾(トレーサー) |
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H&K MP5K等、アタッシュケースに内蔵射撃可能な銃で、銃本体のサイトを使えないような際に使用される弾丸。弾薬数発に1発の割合で混ぜ、弾道を目視して照準を調整するために用いられる。弾頭内にマッチのような発火剤が仕込んであり、発射と共にそれが燃えて光りを出す。燃焼と共に弾頭のバランスが変化するため、厳密には通常の弾頭とは弾道が異なるのだが、射手はそれを計算に入れて照準を修正する。 |
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エキストラクター |
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弾頭発射後の空薬莢を排莢させるためのパーツのひとつ。ブローバック時スライドやボルトをガス圧で後退させ、その際に薬室内部の空薬莢の後端部にあるリム(溝部分)をエキストラクター先端部のフックに引っ掛けて排出させる。エキストラクターがスライドに内蔵されたインターナル式と外部に露出したエキスターナル式がある。
※作動原理図は、Guchi氏の「鉄砲趣味初心者講座」より転載させて頂きました。 |
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オーバーロード・カートリッジ |
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通常の容量を超えて発射薬を詰めた弾薬のこと。メーカーではそのような弾薬は造らないので、通常はユーザーかショップの手作りとなる。 |
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オートマチック ファイアリングピン ブロック (AFPB) |
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ファイアリングピン(撃針)の前進を常時ブロックし、暴発しないようにするセイフティ。略してAFPBとも呼ばれる。トリガーを引ききった時のみ解除され、撃発可能になる。
コルト社が保持していたパテントが切れ、最近の自動拳銃のほとんどに内蔵されているセイフティであるが、ガバメント系のオートではトリガープルに影響を与える為不評で、改善策としてグリップセイフティと連動させるものもある。 |
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か |
カートリッジ |
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弾頭・ケース・発射薬・雷管をひとまとめにしたもの。一般的には弾薬を指す。 |
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カービン |
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ライフルより短い銃。元々馬上で扱うために長銃を切りつめた騎兵用の銃。現在では、アサルトライフルやオートライフルなどを小型化したコンパクトなライフルを指す。 |
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カウンターウェイト |
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銃身(バレル)の先端部分につける重り。発射時の反動(銃口)の跳ね上がりを低減するためのウェイト。 |
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ガク引き |
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女性など筋力の不足で銃をしっかり支えられない射手がセミオート・ハンドガンを撃った際に、発射時の反動を上手く逃せず、ジャム(装弾不良)の原因になってしまうような撃ち方のこと。 |
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機関拳銃(マシンピストル) |
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フルオート射撃や、バースト射撃が可能な拳銃(ハンドガン)。用語的にはドイツの短機関銃(サブマシンガン)を指す「機関拳銃」の訳語だったが、現在では前記のように機能拡張された拳銃のことを指す。グロック 18Cや、H&K VP70、ベレッタM93Rなどがある。 |
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撃鉄(ハンマー) |
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雷管の起爆薬に衝撃を与えるためのもの。拳銃では外部に露出(一部内蔵式もある)しているが、ライフルや機関銃、ショットガン等は内蔵式。一昔前のリボルバーではハンマーにファイヤリングピンが装着されている物が多かったが、最近はフレーム内にファイヤリングピン(撃針)を内蔵している場合が多い。また、ストライカー式の自動拳銃の場合はストライカー=ファイヤリングピン=ハンマーと言えないこともない。 |
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グリップセーフティ |
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コルトガバメントやウージーなどに付いている安全装置。グリップの背の部分についたボタン状の部品を握り込まないと安全装置が解除されないようになっている。 |
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サプレッサー/サイレンサー(減音器/消音器) |
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銃口部分に装着する事で、銃弾発射音の拡散を防ぐ特殊な装置。「消音器(Silencer)」とも呼ばれる。 減音器内にある特殊な吸音材で、爆発音や銃弾が音速突破する際の衝撃音を熱に変えることで、発射音を小さく(鈍く)する効果がある。その結果、相手は音を頼りに射手の位置を特定できなくなるため、隠密行動や非合法な目的のために使われる事が多い。
減音器の役目は主に、減音、マズルフラッシュの減少、加熱した銃身の放熱、である。以外に3つ目の役目は知らない人も多いかもしれないが、発射サイクルが速く銃身が加熱されやすい短機関銃にとっては重要な要素である。また、フラッシュハイダーという、マズルフラッシュの減少に特化したものもある。
減音器内の個々の部屋に発射時のガスを渦巻かせ、冷却して消音する方式は冷戦期のソ連で開発された。当時はスパイ任務などでの狙撃ライフルへの応用が期待されたが、実は発射後の弾丸が飛翔中に音速突破する際の衝撃音までは消すことは出来ないことが判明し、実用化は見送られた。(物体が音速を超えて移動する時、衝撃波と共に爆音が発生する)。 しかし、発射時の爆発音をほぼ消すことは可能だったので、亜音速弾(音速を超えない弾)との組み合わせでその効果を抜群に発揮した。実際にSWATが突入作戦を敢行する際、内部にいる人質を発射音で驚かせ、無用な人的被害を生み出すことを避ける意味でも大切な要素である。
なお、減音器は厳しい規制が敷かれており、アメリカなどでも手に入れるにはライセンスと登録料が必要でお金がかかる上、基本的にサイレンサーは消耗品なので使用する民間人は少ない。映画などに登場する物はすべて減音効果が失われるように細工がされた物。
ちなみに、雑誌などではよく「厳密には“消音”ではなく“減音”なので、サイレンサー(消音器)ではなくサプレッサー(減音器)と言う方が正しい」との記述を見かけるが、近年はほとんど消音することが出来るものも登場しているため、専門家でも特に使い分けはしておらず、明確な境界線はないようだ。 |
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コッキング/コック |
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銃を発射できる状態にすることで「コックする」などのようにも使用される。部品の形状によって「コッキングハンドル」「コッキングレバー」「コッキングボルト」などと呼ばれるが、ボルトアクション・ライフルの場合は「ボルトハンドル」、ポンプ式ショットガンの場合「フォアエンド」などのような例外もある。セミオート・ハンドガンは「スライド」を引くかハンマー(撃鉄)起こす。 |
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コマーシャルモデル |
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ミリタリーモデルやポリスモデルに対する用語で、民間市場向けの銃を指す。基本的には同一の機能と仕様を持っており、刻印等によって区別する。ただし、軍用銃等でフルオート機能を搭載したものは、コマーシャル化にあたってセミオート射撃のみに変更されるのが普通である。 |
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コンバット・プルーフ |
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コンバットプローダウン、バトルプルーフなどとも呼ばれ「戦闘証明済み」を意味する用語。実戦で使用され、その性能が当初の設計意図やカタログ通り(またはそれ以上)であることが客観的に実証されたものに与えられる。 |
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コンペンセイター |
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銃身に穴を空けて、射撃時のガスを逃がすことで反動を減じる装置。銃口の発射ガスの吹く方向を限定して銃口の跳ね上がりを防いだり、発射ガスを後方やや斜めに吹きつけて反動を軽減するものなど、様々な作動種類のものがある。反動が少ないので精密射撃に向いているが、弾丸を押し出すガスを逃がしているので威力は落ちる。 |
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