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(半)自動 拳銃 / (Semi-)Automatic Pistol |
手動によらず、弾丸の発砲時のエネルギーを利用して自動的に排莢と次弾の装填
を行う拳銃の総称。ヒューゴ・ボーチャードによって初めて実用的な自動拳銃(ボーチ
ャードピストル)が現れて以来、発射速度や装弾数の多さを利点に回転式拳銃を押し
のけ拳銃の主流となった。
自動拳銃を大きく2つに分けると、セミオートのみの半自動拳銃と、フルオートや3点
バースト等連射が可能な全自動拳銃がある。自動拳銃の多くは前者であり、後者は
「機関拳銃」として区別されることが多い。
厳密に言えば「ピストル」という用語は、自動拳銃やシングルショットピストルのような
薬室が一つだけの拳銃を指すが、一般的には回転式拳銃等を含めた拳銃全体 の
総称として用いられる。時おり見られる「ピストル=自動拳銃」という認識は、正確では
ない。 ただ、銃器会社のカタログなどではリボルバーと区別する意味もあってか、
「ピストル=自動拳銃」のニュアンスで使われることも多いようだ。
最近はベレッタ、シグ、グロックに見られるような自動拳銃であり、ダブルカラムによる多弾倉で、.38口径(9mmParabellum弾使用)の中型拳銃が好まれる傾向にあったが、ボディアーマーの普及により、.45口径や.40口径等の大口径のストッピングパワー重視の物も(警察機関などでは)多く使用されている。 |
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円柱状の弾倉内に弾を装填し、弾倉が回転してハンマーが雷管を叩く位置に移動し、
弾を連続発射する機構の拳銃。
最初に登場した連発式の拳銃は、多銃身銃だった。だが無駄の多い(つまり重い)
この形式の銃はすぐに廃れ、変わって回転式拳銃が登場するようになる。回転式拳
銃が登場する以前の、一発発射するごとに装填し直す必要があった拳銃に比べて
断然効率が良く、19世紀から20世紀初頭に駆けて主流になった。
初期のリボルバーは、火打ち石を使う「フリントロック式」と呼ばれるもの。それが
しばらくすると、「パーカッション式」という銃が登場する。さらに時代が経つと、金属
式の薬莢に火薬と雷管をセットし、先端に弾頭を付けたS&W社製のモデル1が登場
する。これが近代的な拳銃の元祖となる。
現在では装弾数の少なさから自動拳銃にお株を奪われたが、構造が単純で強度
の 向上が容易なのでマグナム弾を始めとする強装弾向けの銃として今なお使用され
て いる(実戦では扱いづらくとも、ハンティング用としては人気が高い)。
また、自動拳銃に比べ作動の信頼性が高いため、市民の護身用や普段あまり銃を
撃たない地域の警官などに使用されている。
例外的に、リボルバーが特殊部隊で制式採用されている例もある。GIGNの隊員は
、1974年に信頼性と精度の面から、マニューリン社製の.357マグナムリボルバー
「MR73」をサイドアームとして使用している。
見た目はどれも同じようなリボルバーだが、スイングアウトの方向が異なる銃や中
折れ式(ブレイクオープン)の銃、フルート(シリンダーに彫られている溝)の有無など数
多くの種類がある。また、射撃時の弾倉の回転方向も右回りと左回りがある
リボルバーの弾倉は5〜6発入りというのが普通だが、近年は銃に使われる金属等
の材質が向上したため、7〜8発入りの製品も一部で登場し始めている。 |
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銃火器の画像解説文は、各銃器メーカーより転載しています。
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