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モデル |
全長 |
重量 |
口径 |
装弾数 |
製造国 |
AWM |
1249mm |
6.8kg |
.308Win
.338 Lapua
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5 |
イギリス |
AWP |
1249mm |
6.8kg |
.223Rem
.243Win
.308Win |
5/10 |
AWM300 |
1200mm |
6.5kg |
.308Win |
5 |
ASM338 |
1230mm |
6.9kg |
.338 Lapua |
5 |
AW50 |
1249mm |
15.0kg |
.50BMG |
5 |
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イギリスのAI(Accuracy International/アキュラシー・インターナショナル)社が1980年代に開発した
ボルトアクション式狙撃銃。1984年にイギリス軍がL42A1に替わる制式狙撃ライフル「L96A1」として採用
した、同社のPM(Precision Marksman/プレシジョン・マークスマン)ライフルの発展型である。
より強力な弾に対応するためレシーバー(機関部)が強化されるなど、L96A1からのフィードバックにより改良
がなされている。“Arctic Warfare(極地戦闘用)”の名が示すとおり、寒冷地での使用も想定したライフル
である。
ストックは従来的な曲銃床タイプではなく、サムホール(親指を通す穴)を開けたピストルグリップを有する
ストレートタイプとされた。このデザインは銃口の跳ね上がりの抑制に優れるだけでなく、とくに伏射のさいの
グリッピングで手首への負担が少ない。また、ポリマー製ストック内に仕込まれたアルミ合金製のフレームで
レシーバーのみを支え、バレルをストックに干渉させないフローティングバレルなど、高精度ボルトアクション
の基本と新機軸が併せて取り入れられている。命中精度の向上に比重を置いた設計で、リコイルの抑制の
ために携行時の軽便さを犠牲にして重めのつくりとしている。
様々なバリエーションがあり、基本モデルのAWをはじめ、警察用の小口径で装弾数を増加させたAWP
(AWポリス)、サプレッサーを装備したAWS(AWサプレッスド)、スーツケース内に納めて隠蔽可能な特殊
任務用のAWC(AWコヴァート)、法執行機関向けのAE(アキュラシーエンフォースメント;上掲写真)、強力な
マグナム弾を使用するAWSM(AWスーパーマグナム)、.50口径弾を使用するAW50などがある。
AWは、スウェーデンとオーストラリアの各国軍で採用されているが、イギリス軍もまた「L118A1」の名で
改めて制式化している。またドイツ連邦軍では、より強力な.300ウィンチェスター・マグナム弾仕様のAWM
を「G22」の名で採用しており、更に強力な.338ラプアマグナム弾仕様のAWSMを、これもイギリス軍が
「L115A1」の名で制式化している。
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