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全長 |
重量 |
口径 |
装弾数 |
製造国 |
141mm |
770g |
.357Magnum
.38spl
.22LR |
4 |
アメリカ |
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アメリカ 南カリフォルニアのCOP社が開発したペッパーボックスピストルの一種で、デリンジャーにも
分類される。 開発・販売開始の時期は明らかではないが、1977年頃には出回り始めていたと伝えられる。
ちなみにCOPとは『Compact Off-duty Police』の略で、訳せば『警官の非番用小型拳銃』。
少々こじつけっぽいが、ネーミングからしても警官のバックアップ用を意識していたことがうかがえる。
スタイルは独特で、『ミニサイズの4連装ロケットランチャーのよう』と評する向きもある。中折れ式の4本の
バレルをコンパクトに束ねており、それぞれにファイアリングピン(撃針)など独立した発射機構を持っている。
ハンマーなどはなく、ダブルアクションオンリー。トリガーを引くたび、正面から見て反時計回りの順番に弾丸
が発射される。 またマニュアルセフティは装備されておらず、ダブルアクション オンリーの重いトリガーで
セフティを兼ねている。
一見携帯に便利なようだが、マグナム弾を横に2列並べた厚みがネックで、「ポケットに隠し持って」とまで
はいかないらしい。 また、やや小柄に過ぎるグリップや軽量なことが災いして、強力な.357マグナム弾の
リコイル(反動)を吸収しきれず、これに非常に重いトリガープルも加わって、コントロールは相当厳しい。
位置もクセも異なる4本のバレルから弾が出るため、狙いもつけにくい(狙って当てるタイプの銃ではないが)。
ユニークなモデルではあったが、他にも中小企業の悲しさで今ひとつ洗練されていない部分が多くあり、
1980年代末には哀れ生産中止となってしまった。
しかし、その唯一無二の個性的なルックスからメディア上での人気はなかなか高く、今でも時折、映像作品
の中でその勇姿(?)を見ることができる。
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画像はマルシン工業から転載しています。 |