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全長 |
重量 |
口径 |
装弾数 |
製造国 |
500mm |
3.0kg |
5.7mmx28 |
50 |
ベルギー |
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1980年代、ボディアーマーの普及と高性能化により、軍の後方部隊が持つ護身用火器(拳銃、短機関銃)の威力不足がささやかれ始めた。しかし貫通力に優れる突撃銃では、何かとかさばるため携行は難しい。そこでアメリカ軍は『拳銃弾より貫通力に優れ、突撃銃より取り回しの良い銃』の製作を各社に依頼。この要求に対してFN社が1987年に要求を満たした銃を開発した。PROJECT-90こと「P90」である。
P90は新規開発したSS90(後にファイブセブンと弾の共通化をはかったSS190)弾を採用し、サイズこそ拳銃弾に近いが、ライフル弾を小型化した鋭利な形状をしている。そのため貫通力に優れ、さらに人体などの柔らかい物体に命中すると、弾が横転して衝撃を物体に最大限伝えようとする性質が有るため、ストッピングパワーにも優れた拳銃/ライフル弾両方の利点を兼ね揃えている。銃本体もブルパップ式の採用でコンパクトに収まり、プラスチック部品を多用し軽量かつ耐久性にも優れた銃として仕上がった。
1996年にペルーで発生した日本大使館占拠事件において、ペルー軍/警察の突入部隊の一部がP90を使用していた事で知名度も高まり、室内戦闘が多い特殊部隊用の火器としても注目されている。
高い性能を持つP90だが、高度な訓練なしに扱えるその高い操作性が災いしてか、銃器天国とも言われるアメリカでも警察や軍の一部エリート部隊以外の所持が厳格に規制されている。一説によると“テロリストには如何なる理由があっても流れてはいけない”と市場には一切出回ることなく、公用機関にのみ、それもかなり厳重な基準の上で販売されている。
そのため、弾丸の消費量は少なく量産できないため、弾丸のコストが高い欠点もある。
一見するとドレスアップとは無縁そうな(実際にその必要性はないが)銃器だが、サプレッサーも装備することが出来る。また、MP5に替わるCQB用火器としてSEALによる実戦形式でのトライアルが現在進行中のモデルは、レーザーポインターなどの各種アクセサリーデバイスの取り付けが可能な特別仕様で、類似したモデルをある意味で最も“過酷で危険な仕事”であるプライベートオペレーターが使用することもあるようだ。
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登場作品 |
使用者 |
備考 |
007 |
− |
項目参照 |
TAXi |
− |
項目参照 |
人造人間ハカイダー |
重武装兵 |
− |
スコーピオン |
ハミルトン |
二挺拳銃,回転撃ち
廃工場での銃撃戦で使用 |
ダブルチーム |
ヤズ |
序盤の試射で使用 |
バリスティック |
シーバー |
ショッピングモールでの銃撃戦で使用
敵から奪ったもの |
ホステージ |
偽特殊部隊隊長 |
− |
リターナー |
近未来の兵士 |
コンペンセイター付き |
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