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モデル |
全長 |
重量 |
口径 |
総弾数 |
製造国 |
P38《内地向け》 |
216mm |
790g |
7.65mmx22 |
8+1 |
ドイツ |
P38《戦線向け》 |
216mm |
790g |
9mmx19 |
8+1 |
ドイツ |
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第二次大戦直前の1938年にドイツ陸軍が制式採用した自動拳銃。
それまでドイツ陸軍はルガー P08を制式拳銃として使用していたが、作りが精巧なため生産コストが高く、
戦場の様な過酷な環境で使うには耐久性に難があった。そこで来るべき大戦に備えるべく、ワルサー社に
安価で耐久性に優れた新型拳銃の開発を依頼。そして完成したHP(Heeres Pistolen)を、P38として制式
採用した。P38は、ワルサー社のみならずマウザー社やブルーノ社(チェコ)などで大量生産され、約100万挺
ほどが戦場に送られた。
だがドイツの敗色濃くなる大戦末期になると、生産力の低下から工程の簡略化された精度の低い粗悪品
が作られ始めた。これら戦時急造品は暴発の危険性が非常に高いため、兵士間では『持っているだけで
危険だからP38は持つな』と忌み嫌われていたようだ。
しかし、戦後の西ドイツ軍の再軍備ではP38の再生産型であるP1が制式拳銃として採用されるなど、銃の
基本性能は優れており、後に短縮モデルであるP5が作られている。
作動方式はAPから受け継いだショートリコイル&プロップアップ。銃身は剥き出しでスライドは半分しか
なく重心が後方にある為、他の拳銃に比べて銃口の跳ね上がりが大きいとされる。何故か左側に排莢され
るのも特徴のひとつ。
軍用オートの先駆け的存在で戦後の拳銃に大きな影響を与えており、数々の機構はベレッタ M92などに
も引き継がれている。
1971年から放映された人気アニメ『ルパン三世』において主人公であるルパン三世がこのP38を使用
したため、日本では最も一般に知られている拳銃である。
余談だが、あのヒトラーが使用していた当銃は7.65mm口径である。
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