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全長 |
重量 |
口径 |
装弾数 |
製造国 |
219mm |
1180g |
.45ACP |
8+1 |
アメリカ |
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ドイツのザウエルとアメリカのシグアームズは、特にその公的機関向けおよび競技用ピストル、とりわけ
P220、P226で有名であり、評価も高い。これはその非常に高い加工精度、確実な作動と、装填状態で
安全に携帯できるダブルアクションピストルであるという点が認められているからである。
ザウエルとシグアームズは、膨大な種類の1911系コピーモデルやカスタムモデルが現存するその
”起源の国”アメリカに、さらに自社の1911系を加えた。これは恐らくマーケティングの結果勝算ありと踏んだ
からだろう。 というのは、大西洋の向こう側ではシグザウエルの名前は非常に良いブランドイメージを持た
れている。これはM1911系システムが定評を得ているのと同じである。シグアームズM1911系ピストル
領域へのデビューは、2つのマーケットを厳密に調査した結果行われた。 1つは成長しつつあるアメリカの
公的機関向けマーケットである。
そこではコルトガバメントスタイルのシングルアクション・ピストルが好まれている。 そしてもう1つ、
「ConcealedCarry Permit」(銃器許可証)所持者たちの需要である。彼らにもスリムな .45口径
ピストルが好まれる。
キンバー、パラオーディナンス、スミス&ウェッソン、スプリングフィールドアーモリーといった各メーカー
の販売数も多く、これに着目したザウエル&ゾーン(シグザウエル)のアメリカ代理店であるシグアームズ
も、1911系を開発したというわけだ。
この銃の開発にあたり、シグアームズは有名なIPSCシューターのアドバイスを得ている。
シグアームズはこの銃の組み立てだけを行っており、パーツは細分化された下請け会社によって、全て手
作りで製作され、それらはいずれも銃器工作において高い技術力を持っている会社である。
「GSR」という名前は「Granite Series Rail」の略だ。「granite」(みかげ石、花崗岩)は、シグアームズ
の所在地であるニューハンプシャー州の別名「Granite State」。 「R」の意味は当初、タクティカルアクセ
サリーを取りつけられる削りだしのRail(レール)を意味してたが、バリエーション展開でレール無しモデルの
レヴォリューションがリリースされた際、「Revolution」に改められた。
ステンレス製のこの銃は、デビュー当時、「魚の皮」状表面の木製グリップが付属したマットステンレスバー
ジョンと、特殊な滑りにくいプラスチック製グリップが付属したいわゆる「Nitron-Finish」特殊表面加工の
ブラックバージョンの2種類のみだったが、現在ではコンパクトモデル(4.25インチコマンダー)等も追加され、
全17種類ものバリエーションを持つ。
外観上GSRは有名なベースモデルとよく似ているが、いくつかの点で区別される。スライド上部には追加
のフライス加工が行われてベースモデルよりスリムになり、この銃のスライドにはある種の段差が生じて
独自の外観をもたらしている。そしてこれによってマズル部分はより丸みを帯びた印象になっている。
GSRのメインスプリングガイドはある種のカムで短縮されている。分解方法はガバメントと同じだ。
外装ハンマーはコルトコマンダーに似たラウンド型で、後部には滑り止めミゾが彫ってあり、中央は穴に
なっている。この銃には5inのマッチバレルと外装の長いエキストラクターが装備されている。
DWJサイト SIGARMS GSR 記事より
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