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モデル |
全長 |
重量 |
口径 |
装弾数 |
製造国 |
P2000 |
173mm |
704g |
9mmx19
.40S&W |
13/16+1
12+1
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ドイツ
アメリカ |
P2000SK |
163mm |
680g |
9mmx19
.40S&W |
10+1
9+1 |
ドイツ
アメリカ |
P30 |
178mm |
740g |
9mmx19 |
15+1 |
ドイツ アメリカ |
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H&K社が2001年に発表し、2002年に発売したコンパクトタイプの自動拳銃。
ドイツの警察用ピストル「P10」として採用されたUSPコンパクトだったが、女性警官の間からはグリップが
太く握りにくいとの声があがった。そこで、USPで求めた汎用性とは異なり、よりコンパクトさを追求したデザ
インで設計されたのがこのP2000である。
グリップはワルサーP99の機能をそのまま取り入れた、バックストラップ交換タイプ(サイズは使用者の手
の大きさに合わせて3種類がラインナップされている)となり、各レバー類はスライドストップに至るまでアンビ
デザインとなっている。
そして、USPコンパクトのバリエーション機能のひとつだった「Combat Defence Action(CDA)」が
本銃の主軸の機能となっている。これは基本的にはDAO(ダブルアクションオンリー)ながら、トリガープルを
シングルアクション並みの軽さとするシステムである。これにより多少の安全性を犠牲にするが、DAOの利点
を活かしながらもガク引きを抑え、即応性と命中精度の向上に繋げることができる。
ちなみに「CDA」はヨーロッパ市場向けの呼び名で、アメリカ市場では「LEM(Law Enforcement Modification)」としている。

基本のP2000はCDAとコンベンショナルダブルアクション兼用で、スライド後部のハンマー真横にデコッ
キングラッチを有するモデルだが、アクションやCDAのトリガープルの違いにより、さらにV1〜5までのバリエ
ーションがある。使用する弾薬にも、オプションとしてより強力な.357SIGバーションも存在する。
また、現在ではよりコンパクトなサブコンパクト(独:Sub Kompakt)モデルとなる「P2000SK」がラインナップ
に加わっている。
そして2005年にはP2000の改良版としてP3000('06年の発売時にP30に改称)が発表された。
P2000はコンパクト志向だったが、今度は男性警官からグリップが細く握りにくいとの声があがったので
ある。そこでP30では、後部のバックストラップだけではなく側部のグリップパネルも交換可能とした。また、
これまで独自規格だったアンダーマウントレールを止め、ピカティニー規格のレールを装備している。
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