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モデル |
全長 |
重量 |
口径 |
装弾数 |
製造国 |
180 |
295mm |
1660g |
.44AMP |
7+1 |
アメリカ |
160 |
295mm |
1660g |
.357AMP |
7+1 |
アメリカ |
? |
295mm |
1660g |
.41JMP |
7+1 |
アメリカ |
280 CLINT-1 |
345mm |
?g |
.44AMP |
7+1 |
アメリカ |
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1969年に登場した世界初の、マグナム弾を使用する自動拳銃。マグナムオートという新しいジャンルの
先駆け的存在。以降のオートマグシリーズと区別するため、44オートマグとも呼ばれる。
1970年、ハリー サンフォード率いるAM社(Auto Mag Corporation)は、新技術であるステンレス材を
使用することによりマグナム弾の威力に耐えうる理想の自動拳銃、オートマグを発売した。
しかし当時は未熟であったステンレス技術と、素材特有の粘りや潤滑、通常はライフル銃に使われるような
複雑な閉鎖方式などのせいで、いとも簡単にジャムを引き起こし、「オートジャム」と言う不名誉なあだ名
まで付けられた。
.44AMP(44 Auto Mag Pistol)というリムレスのオートマグ専用弾を使用するが、当時はどの弾薬メーカー
からも発売されなかった。少し後になってようやく出たメーカーの工場製弾は質が悪かったり強力過ぎたり
で、結局オーナーはライフル用の.308winのケースを切り詰めて弾を自作したが、それらが更にジャムを
誘発した。 実用性という点ではサッパリだったが、その野心的な試みと、ユニークな構造に優雅なスタイ
ル、そしてオートでマグナムという魅惑的な響きによって一躍有名となり、数多くのコアなファンを作り
出した。
倒産に追いやられたAM社がトーマスオイル社に買い取られTDEとなり、一時経営が安定した頃に発表され
た.357口径のオートマグは貴重なコレクターアイテムとなっている(.357AMP弾は発売されず、.44AMP弾
から自作するしかなかった)。
クリント イーストウッド主演の「ダーティハリー4」に登場し、一部の熱狂的なファンを作りだしたものの
商業的には成功せず、生産元が二転三転した挙げ句1983年に製造中止となった。記録によると純正モデル
の製造数は合計で2,000挺程度で、今でもマニアの間では高値で取引されている。
後に同じ発想で作られたデザートイーグルが成功した事を考えると、時代が早過ぎたのかも知れない。
余談だが、AM社は社名の変更や倒産、吸収や買戻しを繰り返しているため社名こそ頻繁に変わっている
が、その実は同じ会社である。そのためオートマグにはAM、TDE、ハイスタンダード、AMT、AMCと様々
な刻印が存在する。
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