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全長 |
重量 |
口径 |
装弾数 |
製造国 |
1090mm |
4.3kg |
7.62mmx51 |
20 |
ベルギー |
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FN社が1948年に開発した、第一世代自動小銃。
FALは小銃弾を連射できるソビエトのAK47に対向しうる銃として、西側諸国の主力火器として開発された。そして使用弾丸には連射時の射撃制御を考慮して7.92mmx33等の短小弾を使用する予定だったが、
これに待ったをかけたのが同時期に生みだされた「NATO規格」である。
当時ソビエトを盟主とした東側勢力に対抗すべく、アメリカと西ヨーロッパ諸国とで結成された北大西洋条約機構(通称NATO)だったが、いざ戦争と云う時に備えてNATO内で小銃弾の共通を行い補給経路を簡略化
させようと云う事になった。そして統一弾の選定が始まったのだが、ここでアメリカが7.62mmx51の採用を
声高に主張、そのまま発言力に物を云わせて7.62mmx51をNATO規格に採用してしまう(何故アメリカが
ここまでゴリ押ししたかは不明)。この決定にはFALも例外ではなく7.62mmx51に対応する様修正される
のだが、ここで根本的な問題が発生する。と云うのも7.62mmx51と云う弾丸は威力が高すぎて連続射撃時
に制御できるような代物ではなかったのだ。そんな弾丸を採用した物だから、FALは折角の連射能力を
持ちながらもとても使い物にはならず、当時の小銃の連射(突撃銃)化の流れに逆行するかの様に、単発
射撃でしか使えない中途半端な銃になってしまう(なおアメリカもスプリングフィールド M14で同じ失敗を
している)。
この結果、せっかくの連射機能も満足に使えず、FALを採用した諸国も使えない機能があっても仕方ないと、
こぞってセミオートに限定したFALを発注。そんなこんなで西側陣営はM16が登場するまで、連射銃の
アドバンテージを自ら手放す事となった。
そんな背景的には目立った実績を残せなかったFALだが、セミオート射撃に関して云えば優れた性能を
持っており、非常にバランスの取れた銃と云うことで5.56mm弾が主流になる1980年代まで第一線で使用
されていた。
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登場作品 |
使用者 |
備考 |
ヒート -HEAT- |
マイケル チェリト |
− |
ランナウェイ(1997年) |
ダイヤ密輸組織 |
− |
レッド スコルピオン |
ニコライ ラチェンコ
カルンダ キントッシュ
反政府勢力 兵士 |
− |
ワイルドギース |
ピーター |
− |
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